• ヒルサイドクリニック

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こんな症状の方は

Q

こころの病気にはどのようなものがありますか?

A

まず、脳や神経、または身体に病気やケガがあってこころに影響を及ぼす場合があり外因性と呼ばれ、脳腫瘍や頭部外傷、てんかん、アルツハイマー病や膠原病、内分泌疾患などが代表的なものです。
次にそれらが検査所見等で否定的な場合に、明らかな原因が不明(見つからない)のものは内因性とも呼ばれ、定型または非定型のうつ病、躁うつ病、統合失調症などがあります。
最後に残ったものは心因性とも呼ばれ、精神的な原因による(原因が推定される)ものです。広義には神経症、心因反応に属しますが、「うつ」状態を呈する大半の疾患で、抑うつ反応、パニック障害、社交(社会)不安障害、強迫性障害、心気症、身体表現性障害等が含まれます。最近はストレス関連障害として摂食障害、睡眠障害なども並列して分類されています。
ほかに境界性や自己愛性等が知られている人格障害、児童期だけでなく青年期以降でも発見されるアスペルガー症候群等の発達障害などがあります。なお、良く知られている「心身症」は厳密には、ある身体的障害の発生や経過に心理的、社会的因子が密接に関与している病態とされています。

Q

クスリには頼りたくないのですが。

A

 最近良く「こころが折れる」、という表現を耳にしますが、まさにクスリを飲むという行為は「骨折の際にギプスをあてる」行為に似ています。ストレスから離れ一時期しっかり休養(局所を安静に)し、服薬する(ギプスをあてがう)ことで、こころも自己治癒が促進され回復に向かうと考えて頂くと良くわかると思います。ある程度予防的服薬期間は必要ですが、回復と安定を見計らった後に計画的に減量し、服薬終了へと進めて参ります。以上は定期的に通院して頂く事で可能になります。

Q

クスリの副作用が怖いのですが。

A

別項にも記載したように副作用は皆無ではありません。しかし眠気やだるさ、軽度の消化器症状以外の発現頻度は総じて低く、しかも発現するのは服薬当初だけ、という場合が多いのです。服薬する事の生活上の利益を短期的だけでなく長期的にもよく考え、医師と良く相談しながら前向きに治療を受けていく事が大事です。

Q

長期間会社(職場)を休むともう復帰出来ないのでは?

A

まず休んで集中的に痛みや腫れをとる時期、すなわち疲労のうみを出す期間、その次は家庭での日常生活に支障がなくなり、趣味やレジャー等に際して、ある程度の充実感を取り戻せるまでの期間、その後復帰に向けての自己リハビリ、職場関係者との環境調整期間を経て最終的に復帰する、という段階をふまえた休養の取り方をご提案致しますので、病気の養生だけでなく、よりよい職場環境とコンディションで復帰するための戦略的な休養と考えて頂いてもよいでしょう。まさに骨折したスポーツ選手の復帰の過程と良く似ていると思いませんか?復帰をあせる事なく、良い意味で「開き直って」休むようにすると、かえって短期間で効果が上がる事が多いようです。

Q

先日失恋したのですが仕事中も涙が止まりません。家族にも言えずつらいです。
これくらいの事で受診しても良いのでしょうか?

A

基本的にこころのプライマリーケアが使命ですので、いっこうに差し支えありません。きっかけはどうあれ、継続的な治療を要する状態か否かの判断は重要です。